『セッション』
こんばんは。
今日は久しぶりに映画を観たので、少し感想など書いてみようと思います。
ただ、うつ病で今結構しんどいよーという方にはオススメしません。あたし自身うつを発症した時のことがフラッシュバックして変な汗をかいてしまいましたから…。
ただ誤解しないで頂きたいのは、あたしは個人的にこの作品はとても素晴らしかったと思っています。
なので、少し注意して読んで頂ければと思います。
邦題『セッション』
先日のアカデミー賞でも話題になった『ラ・ラ・ランド』の監督ですね。
プロのドラマーを目指す音楽学校の生徒と鬼軍曹のようなスパルタ教師のお話。
うん。作品説明はこれくらいで。何故ならあたし、詳しい方やプロの方には大変申し訳ないのですが、ジャズは好きだけれど分からないからです。本当にすみません!
ただ、うーん。なんていうのか。作中の主人公の苦しみは痛いほどよく分かった。
あたしも専門学校で何度先生に作品を見てもらってもダメ、ダメ言われて、睡眠削って描き続けて、でもダメで、もう何が正解なのか、自分はどこがダメなのか、何が何だかわからなくなってしまって…
っていう時を思い出しました。うん。苦しかったなぁ。本当に。
この主人公もあたしも1度捨ててしまうんです。夢を。
「もうやめよう」ってなってしまう。
「2度とドラムなんて叩くもんか。」
「2度と絵筆なんて握るもんか。」
でもねー、心に穴が空くんですよね。
世界に霞がかかってるような。
ガラス越しに外の音を聞いているような。
何かが足りない。大切な自分の魂をどこかに置いてけぼりにしてきた感じとでも言いましょうか。
その切ない空気が伝わってきましたね。
映画のラストがどうなるのか気になるという方には…できればご自身で観て頂きたいです。どんな感想をお持ちになるかは分かりませんが、あたしにとっては良いタイミングで終わったと思います。
あたしは結局、絵でプロを目指すのは諦めました。
この一文を今初めて文字にしました。
こうなるのに8年かかりました。長かったのか短かったのかわかりません。
でも全く描かなくなったわけではありません。ラクガキはよくしますし、年賀状は出来るだけ手描きで、あと身内の結婚式のウェルカムボードを2度ほど描かせてもらいました。
絵を必死で描いていた時の自分、よく頑張ってたなぁと思います。
そして、叶わなかったにせよ、あんな風に必死になれるだけの夢が持てた自分を幸福に思います。決して「したい事が何もない。わからない」というような青春時代ではありませんでした。だから幸せでした。
そして、今は新しい夢があります。
前の経験を活かして程よい距離を保ちながら無理をしない程度に努力をしている真っ最中です。
絵でプロになる夢を諦めることが出来たから、出会えた夢だと思います。
映画の感想から脱線しまくりですが(笑)、とにかく!
『セッション』。良い作品でした。
以上!
…厚切り(笑)。
読んでくださり、ありがとうございました。